旬の魚介

ゲタ(舌平目)

2023.04.05

あたたかい日が続き春本番を迎え、満開の桜もところどころ緑が目立つようになりました。
この春より新生活を迎えた皆様、おめでとうございます。社会人の方は入社式も終わり、お仕事が始まっていますが、これから入学式を迎える新一年生の皆様は、どきどき、わくわくの新生活ですね。
さて、高松市中央卸売市場水産物棟ではさまざまな魚介類が集まっています。今回紹介するのは「ゲタ」です。

香川・岡山辺りでは、履き物の下駄に似ていることから“ゲタ”と呼ばれるようになったと言われています。
全国的には「舌平目(シタビラメ)」が馴染みがあると思います。瀬戸内海や九州など主に西日本で多く漁獲されています。
小さいものだとたくさん獲れるので価格も安いですが、大きいものだと高級魚に近い扱いになる魚です。
ヨーロッパなどでは、古くから高級魚として食されています。

魚介の特徴
美味しい理由

脂肪が少なく上品な味の魚です。どんな味つけともよく合います。
小骨が少なく、身離れが良いので子どもでも食べやすいです。

おすすめの食べ方

ゲタの下処理は、まずウロコを丁寧に削り取ります。
次に、裏表の皮をはいでいきますが、身が一緒にはがれないように注意してはがします。
最後に頭と内蔵をきれいに取り除いたら下処理の完成です。

食べ方は、煮付けやムニエルがオススメです。
煮付けは、甘辛い味付けが染み込んでご飯がすすみます。
ムニエルは、臭みが少なく旨味のある魚なので、シンプルな味付けでも美味しく仕上がります。
水分が多いため、塩で身を締めた方が美味しい仕上がりになります。
調理前にまんべんなく塩を振りしばらくおくと、余分な水分と臭みが抜けます。キッチンペーパーなどで拭き取ってください。

見分け方

なるべく大きいものを選んでください。身体に張りがあり、硬いものが新鮮とされていて、腹が柔らかいものは避けましょう。
また、体表にツヤがあり、色が濃いものがおすすめです。
エラが鮮やかな紅色のものは、鮮度のよい証拠なので、できればエラも確認するといいですね。