花と暮らす

2021.09.10

9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」です。
重陽の節句は、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、無病息災や不老長寿を願う行事です。

重陽の節句は、平安時代の初めに中国から伝わったとされています。
中国では奇数は縁起の良い「陽の日」とされ、3月3日や5月5日、7月7日の奇数が重なる日を祝い節句としました。その中でも一番大きい陽の数である9が重なる9月9日を「重陽」としました。旧暦の9月9日は、現在の10月中旬頃にあたり、菊が美しく咲く時期であることから「菊の節句」とも呼ばれています。
古来中国には、菊の花から滴る露が川に落ち、その川の水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があります。
薬効の植物とされてきた菊が、平安時代に日本にも語り継がれ、今でも不老長寿を願い邪気を払う花として定着しています。

また、重陽の節句は作物の収穫時期を重なるため、「栗の節句」として「栗ご飯」食べて祝っていました。
無病息災、不老長寿を願ってこの重陽の節句には、菊を飾って、栗ご飯を召し上がってみてはいかがでしょうか。
購入の際は、近くのお花やさんへどうぞ。