旬の青果

セレベス(里芋)

2024.11.29

もうすぐ12月ですが気温も低くなり冬らしい季節になってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週の土曜日は今年最後の「市場de特別開放」が開催されます。市場で水産物や青果物、お花のお買いものをお楽しみいただけます。
その他、内容は当日までお楽しみの100円くじやおさかなタッチプール、健康チェックコーナーもあります。お買いものの後のお食事はうみまち商店街でどうぞ。週末はぜひ市場へお越しください。
さて、高松市中央卸売市場青果棟では様々な青果物が集まっています。今回ご紹介するのは「セレベス」です。

中でも、里芋の一種のセレベスは例年、10月から本格的に出荷が始まり、12月末にかけて多く出回ります。
香川県内各地で栽培されており、市場へは高松市の一宮町や成合町、さぬき市津田町近辺の生産者が栽培されたものが出荷されます。
以前と比べると生産量は減少しており、スーパーで香川県産を見かけたらぜひ手に取っていただきたいです。

青果の特徴
美味しい理由

10月から12月にかけての短い期間の出荷で、季節の味を感じることができます。
里芋の種類は200以上あり、その中でもセレベスは赤芽に分類される品種のひとつで、芽の部分から全体にかけて赤みがかっているのが特徴です。全国的には白芽の里芋が多いですが、香川県では赤芽のセレベスが多く食べられています。
セレベスは他の里芋と比べて、ぬめりが少ないため調理がしやすく、ホクホクとした食感が特徴です。

おすすめの食べ方

香川の郷土料理のひとつである「しっぽくうどん」がいちばんおすすめです。
他にも、生産者のおすすめは「コロッケ」です。茹でたセレベスをジャガイモのコロッケ同様につぶして、炒めたひき肉などを加えて衣をつけて揚げると、ほくほくとして美味しいです。
セレベスはぬめりが少ない品種ですが、里芋のぬめりで手がかゆくならないようにするには、なるべく乾いたまま扱うのがコツです。
土を軽く落として、そのまま皮をむいてから塩もみして水洗いするとぬめりが取れます。また、ぬめりを出したくない料理の場合は下茹をしてください。

見分け方

丸みを帯びて、しま模様がはっきりしているものや身が重たくて乾燥していないものが新鮮です。
里芋は気温が低い所が苦手です。冷蔵庫は里芋にとって温度が低すぎるので、常温保存をお願いします。乾燥しないように新聞紙に包んだり、紙袋に入れて冷暗所での保存をおすすめします。