旬の青果

セレベス(里芋)

2021.09.21

お彼岸に入り、23日には秋分の日も控え、もう季節は秋ですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
高松市中央卸売市場の青果棟では、秋に旬を迎える青果物が並び始めています。

中でも、里芋の一種のセレベスは例年、10月から本格的に出荷が始まり、12月末にかけて多く出回ります。
里芋の種類は200以上あり、その中でもセレベスは赤芽に分類される品種のひとつで、芽の部分から全体にかけて赤みがかっているのが特徴です。
全国的には白芽の里芋が多いですが、香川県では赤芽のセレベスが多く食べられています。

青果の特徴
美味しい理由

10月から12月にかけての短い期間の出荷で、季節の味を感じることができる。
セレベスは他の里芋と比べて、ぬめりが少ないため調理がしやすく、ホクホクとした食感が特徴です。

おすすめの食べ方

香川の郷土料理のひとつである「しっぽくうどん」がいちばんおすすめです。
他にも、生産者のおすすめは「コロッケ」です。茹でたセレベスをジャガイモのコロッケ同様につぶして、炒めたひき肉などを加えて衣をつけて揚げると、ほくほくとして美味しいです。
セレベスはぬめりが少ない品種ですが、里芋のぬめりで手がかゆくならないようにするには、なるべく乾いたまま扱うのがコツです。
土を軽く落として、そのまま皮をむいてから塩もみして水洗いするとぬめりが取れます。また、ぬめりを出したくない料理の場合は下茹をしてください。

見分け方

丸みを帯びて、しま模様がはっきりしているものや身が重たくて乾燥していないものが新鮮です。
里芋は気温が低い所が苦手です。冷蔵庫は里芋にとって温度が低すぎるので、常温保存をお願いします。乾燥しないように新聞紙に包んだり、紙袋に入れて冷暗所での保存をおすすめします。