瀬戸内海に面した海辺の市場、高松市中央卸売市場・高松市公設花き地方卸売市場には
全国から四季折々の新鮮な魚介、青果、花が集まります。
なかでも天然の生簀と言われるほど少量多品種で必ず旬の魚がいる瀬戸内海の地魚、
温暖少雨な瀬戸内式気候で太陽の恵みをたっぷりうけたフレッシュな郷土野菜や香川オリジナル品種の青果、
花を愛でる習慣が根付く高松ならではの切花が自慢です。
瀬戸内海の恩恵を受けた地域の食、文化を届けたい。地域と世界を繋ぐ美味しくて楽しい市場でありたい。
そんな想いを持った仲間たちによるこれからの市場、
それがTakamatsu Sea & Sun Market(シーサンマーケット)です。
施設紹介 facility
Takamatsu Sea & Sun Marketは高市中央卸売市場と高松市公設花き地方卸売市場からなり、水産物棟、青果棟、花き棟などそれぞれの施設はイベント時など特別な場合を除いては関係者以外立入る事ができません。
どなたでも入れる「うみまち商店街」(関連商品売場棟、加工水産物棟)へお越しください。
市場の沿革 history
昭和42年3月、市民生活に密着した生鮮食料品等の適正な価格形成と安定的供給を図るため、青果物・水産物およびこれらの加工品など生鮮食料品の流通拠点として、全国で25番目の中央卸売市場として業務を開始しました。
その後、都市化の進展に伴う消費人口の増加や嗜好の多様化による取扱量の増大に対応して、国の第2次卸売市場整備計画に基づき市場の拡張整備を行い、昭和56年3月に現在の施設が完成しました。
さらに、昭和60年4月には花きの安定供給に対応するため、国の第3次卸売市場整備計画に基づき、全国で9番目の花き部を開設して、総合的基幹市場としての機能を発揮しています。
しかし、近年生鮮食料品等の流通をめぐる環境は大きく変化しており、規制緩和等に伴う商取引の活性化を図るため、平成27年4月1日より花き部については公設地方卸売市場としての営業を開始しました。
市場で働く人々 people
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開設者
施設の維持・管理、業務の許認可など、正しい取引が行われるよう指導、監督します。
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卸売業者
生産者から販売を委託されたり、買付した生鮮食料品をせり売りや相対売りによって、仲卸業者や売買参加者に販売します。
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仲卸業者
卸売業者から仕入れた品物を市場内の店舗で仕分け、調整して、売買参加者や買出人に販売します。
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売買参加者
卸売業者の行うせりや相対売りに参加できる魚屋、八百屋、花屋、スーパーマーケットなどです。
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買出人
仲卸業者から必要な品物を買い入れ、市場外の店舗で一般消費者に販売する小売店、食堂、料理屋、加工業者などです。
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関連事業者
市場を利用する人たちの利便をはかるため、市場内の店舗で金融、運送、飲食、物品販売などを営む業者です。
水産卸の仕事
水産仲卸の仕事
青果卸の仕事
青果仲卸の仕事
花き卸の仕事
花き仲卸の仕事
流通の仕組み structure
卸売業者が複数の買い手に対して商品を競争させ、最も有利な価格を申し出た相手に対して販売を行う取引方法で、需要と供給の関係が価格に影響を与えます。
売り手と買い手との協議によって価格、数量その他の条件を決定し売買する取引方法で、需要と供給の関係に大きく影響を受けず安定価格・安定供給を行うことができます。
市場の役割 role
生鮮食料品等は、天候など自然条件により収穫量が大きく左右されたり、鮮度によって商品の価値が著しく変化します。このような生鮮食料品等を日々皆さんの元へお届けするため卸売市場は以下の重要な役割を担ってきました。
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1
集荷(荷揃え)・分荷機能
全国各地から多種・多量の生鮮品を集め、小売業者などのニーズに応じて迅速かつ効率的に分配する機能
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2
価格形成機能
需要と供給を反映した生鮮品の価格を決定する公正で透明性の高い価格形成の機能
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3
代金決済機能
生鮮品の販売代金を迅速、確実に出荷者へ支払う機能
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4
情報受発信機能
需要と供給にかかわる情報を収集し、生鮮品の出荷者や小売業者等の買い手へ伝達する機能
しかし近年では、消費者の嗜好や流通の変化、卸売市場法の改正に伴い、改めて卸売市場の役割、あり方が問われています。
私達はこれまで担ってきた生活インフラとしての市場の役割を守ると共に高松という地域性を自覚、育み、地域と世界を繋ぐ食・文化の交流拠点として美味しくて楽しい市場を目指します。そのために市場を活用した文化交流、施設の再整備、食の安全など様々な事に挑戦していきます。Takamatsu Sea & Sun Market(シーサンマーケット)、是非ご参加ください。