旬の魚介

ベイカ

2022.03.22

春分の日を迎えすっかり春ですね。17日の福岡市をはじめ数か所でソメイヨシノが開花したようです。高松市でもそろそろ開花の知らせが届きそうです。
そんな中、高松市中央卸売市場水産物棟では様々な魚介類が揃っています。今回はこれからの時期に美味しい「ベイカ」を紹介します。

ベイカは水揚げ量が少ないため、よく獲れる瀬戸内海(香川県・岡山県周辺に多い)や有明海の周辺でのみ流通しています。
外套長(胴の長さ)が8㎝ほどの小型のイカで、地域によっては、“ベカ”や“チイチイイカ”と呼んでいるところがあります。

魚介の特徴
美味しい理由

春から初夏にかけてが旬で、この時期のベイカは卵を持っているため珍重されています。
筋肉は柔らかく内臓は比較的きれいなので、食べる際は下処理もなく丸のまま水洗いすると調理できます。

おすすめの食べ方

卵持ちの時期は、ボイルにして酢みそ和え、その他の時期は煮付けで食べると美味しいです。
火を通しても硬く締まらないので、炒めても揚げても良いです。アヒージョやリゾットは簡単に作れるうえに美味しいです。
また、瀬戸内海沿岸では、刺身にして食べるのが名物料理になっています。甘みが強く、柔らかくて皮つきなのでイカらしいうま味を感じることができます。

見分け方

獲れたては透明で、時間が経つにつれて、透明から赤もしくは褐色になり白色になります。

画像提供:株式会社丸千