旬の魚介

丸ハギ

2022.12.27

年末が近づくにつれてどんどん寒さが厳しくなっている高松ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
高松市中央卸売市場は12月中旬から年末の止市(とめいち)までが一年で一番忙しい時期になり、年末やお正月に向けて様々な品物が市場に集まっています。
今回は「丸ハギ」を紹介します。

「丸ハギ」は「カワハギ」の事で、瀬戸内海をはじめ各地で漁獲されます。
おちょぼ口でひし形のかわいい魚ですが、目の上に棘が一本あります。この棘は動かすことができて、大きな魚に飲み込まれた時口の中に刺さって外に吐き出させるのに役立つようで、身を守る武器になっています。
また、似たような名前の「ウマヅラハギ」丸ハギと比べてシュッとした細長い形で馬に似たやや面長の顔をしています。

魚介の特徴
美味しい理由

捌く時に皮を剝ぐことから「ハギ」といわれます。硬い皮膚に覆われているため、料理する時は口先の方から尾に向かって皮を剥ぎます。この皮はざらざらでとても硬くサンドペーパー代わりになるほどです。
皮を剥くと白身の魚で旨みがあり、なにより腹に入っている肝が美味しいです。生臭さもなく、アンコウと並んで海のフォアグラという異名もあります。

おすすめの食べ方

生食ができるなら断然肝刺しがおすすめです。下処理をした肝を醤油で溶いて召し上がると美味しいです。
また、甘辛く煮付けたり、から揚げにしたり、鍋にいれてもいいですね。

見分け方

色、目が生き生きとしているもの。寒い時期は身ではなく肝に脂肪分を蓄えるため、肝が大きく膨れているものがおすすめです。