旬の魚介

トラフグ

2022.11.22

落ち葉が風に舞う季節を迎え、気づけば地面を覆うこの頃、お変わりなくお過ごしでしょうか。
11月から3カ月連続で水産物棟とうみまち商店街で「うみまち水産朝市」が開催されます。詳細は当HPイベントページをご覧ください。事前予約コンテンツ等もあります。ぜひお越しくださいませ。
さて、高松市中央卸売市場水産物棟では様々な魚介類が揃っています。今回は「トラフグ」を紹介します。

フグの中で一番高級魚とされていて“フグの王様”と呼ばれているトラフグ。従来、トラフグ料理は高級料理店でしか味わえませんでしたが、養殖技術の向上により、養殖の生産が増えたことで一般の料理店や量販店でも販売されるようになりました。
香川県でも高松市庵治、坂出市与島、東かがわ市三本松で養殖されています。寒くなるこれからが旬で冬の味覚として味わうことができます。

魚介の特徴
美味しい理由

うまみの素であるグルタミン酸やタウリンが豊富で、淡泊な身質でありながらしっかりとした旨味と甘味を兼ね備えた美味しさがあります。
また、低脂肪、高たんぱく質で良質なコラーゲンが豊富に含まれており、お肌にも嬉しい成分が魅力的な食材です。
しかし、フグは猛毒を持っているため、正しく調理をしないと食中毒を起こしたり、時には死にいたることもあります。
処理は「フグ処理師」の免許を持った人しかできないので、必ず処理してあるものを購入して召し上がってください。

おすすめの食べ方

フグは種類ごとに有毒部が異なります。トラフグは身、皮、ヒレ、白子などの部位が楽しめます。
身は、てっさ(刺身)やてっちり(鍋)、唐揚げ。皮は、湯引きした皮刺し。ヒレは、乾燥させたヒレを炙りアツアツにした日本酒に入れ蒸らしてヒレ酒。
白子は、オスの成魚からしか取れない貴重な部位ですが、白子焼きなど素材をそのまま活かした料理がぴったりです。

見分け方

一般的には、みがき(毒の除去、皮の処理を済ませてあるもの)をおすすめします。
みがきは、透明感があって、やや飴色がかったもの。
活〆は、身に張りのあるもの、目が澄んでいるもの。